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空歌童心

『書く』『考える』『楽しむ』

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母親と子供への呪い

「あたし、おかあさんだから」という歌詞が話題になっている。


思うことは多々ある。
多々あるのだが、いろんな人の文章を読んでるうちに
『ああ。この歌を作った人は「おかあさんだから我慢してるんだ」というメッセージを親から受け取った人』だったんだなと思った。
そして、そのメッセージを受け取った上で『お母さんを応援しなきゃ』と思っているんだろうなと。
もちろん、詳しい事は分からないし、私の勘違いかもしれない。



私も親から『お前の為に我慢している』というメッセージを受け取ってきた。
親に聞けば、「そんな事はない。あんた達がいて幸せだった」と言うだろう。
我慢に気が付かないほど我慢してたのだから、親から見た子育ては『幸せ』の一言で済む。


「あたし、おかあさんだから」が心をざわつかせるのは
私の親もまた「あたし、おかあさんだから頑張った」を掲げているからだ。
確かに子育ては大変だろうし、すごいと思う。
だけど、そこに「母親だから、できたのよ」と言われるともやっとする。

おかあさんは、いつもイライラして私を叩いてましたよ?

もちろんそれは、私が小学校に入る前の話。私が小学校に入ったころには母のイライラも落ち着いていた。
そして、かなり後になってから母はこう言った。

『あの頃はイライラしてあんたたちをつい、叩いてしまってた。
特に○○(上の妹)にはひどく当たってしまった。
○○(下の妹)は小さすぎて可哀想で叩けなかったし
あんたは言葉を話すようになってたから、いう言葉を理解する。
○○(上の妹)が一番叩きやすかった』

ついでにここに書いてある妹達とは年子なので、私が2才ならば上の妹は1才、下の妹は0歳児だ。
子供の性格云々ではない。発達段階で選んだのだ。

『母親だから頑張れる』
『母親だから我慢できる』

その歪みが子供に向いては意味がない。
子供に向かなくても、ぎりぎりのところまで行く人がほとんどじゃなかろうか?



『母親だから、子育ては父親と半分』



そんな歌詞は一欠けらも見当たらなかった。
結婚するときの誓いの言葉に『苦しい時も病める時も……うんぬん』なんてものがあるらしいけど。
形だけとはいえ、ホントに形だけだよなぁと子育ての父親不在をみていて思う。
(子育てに父親がいて当たり前の家庭もあるのだろうけど、社会的にはまだ「おとうさんが子供の送り迎えなの?すごーい」なんて言いそうだし……まだまだだよなぁと思う)



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